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『月下の棋士』(げっかのきし)は、能條純一による日本の漫画。監修は河口俊彦。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載され、単行本は小学館ビッグコミックスから全32巻、小学館文庫版全20巻が刊行されている。 2000年にテレビ朝日系列でテレビドラマとして放送された。『月曜ドラマ・イン』最終作品である。 == 概要 == 将棋を題材にした漫画では有名な作品のひとつ。対局中に吐血したり、失禁したり、死亡したりと現実の将棋界にはまずありえない描写と、あまりにも強烈で個性的な棋士達の印象深い台詞で人気を博した。「棋士には月下の光がよく似合う」「駒が泣いているぜ」といった名言も生まれた。盤を裏側から見た描写といった独自のアングルや、駒が光ったりしゃべったりする、普通に対局しながら最終局面の盤面をあぶり出しのように絵で表すといった独自表現も特徴的である。一方で、河口俊彦六段(当時)監修のもと、対局シーンは実際のプロ棋士の棋譜を元にしており〔単行本27巻 月下棋人の譜〕、綿密な知識的裏付けがなされている。また、登場する棋士の多くは、性格こそ違えど、実在の人物をモデルにしている。 作中のタイトル戦は基本的に名人戦しかないが、早指し選手権やお好み対局なども行われ、また、一度だけであるが王竜戦というタイトルが創設された事がある(モデルは実在の竜王戦)。しかし主人公の氷室が初代王竜となった後、2期目以降の開催がなく、第1期において初代王竜が不祥事により除名寸前になったり、この後に予定されていた名人対王竜戦が公式に実現しなかったことなどの運営責任もあり、消滅したものと思われる。順位戦や三段リーグにおいては、主人公以外の棋士の降級・残留・プロ昇級などの葛藤が描かれている。 対局中に夜空に浮かぶ月が印象的に表現されている描写がある。 本作品の企画はスピリッツの編集者の提案によるものである。しかし当初、立案した編集者は、麻雀漫画で名をなした漫画家に将棋漫画を描かせるのはあまりに単純ではないかとためらっていたが、話を聞いた能條が乗り気になり、自分にやらせてくれと懇願したという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「月下の棋士」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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